指導方針 中学生編

主に英語と数学、理科、社会もやりますが

★英語

簡単に言うと、

①日本語の文の認識力を高める

②文法単元の形は理屈から覚える

③文型の知識から文の語順を知り、文構造を知る

④中3からですが、大学入試にも通じる長文の取り組みかたを身につけるということになります。

 

 

日本文の特徴をとらえて、英文ではこう書かないといけないな、

こういう文法を使う必要があるな、と、思わないと英文は書けません。

 

日本語の文を、英文にできるように、正しく認識すること。

日本文のこういう表現は、英文ではこういう形で書く、

まずは、英語の勉強はここからです。日本文の認識力の養成が第一です。

 

英文は理屈の通った形の文章です。

各文法単元の形も、その形を使う必要性があるから、その形なのです。

文法単元の形の原理、原則を知り、単純に覚えるだけ、という苦痛を減らしていきます。

具体的には、不定詞はなぜ、to+動詞の原形なのか?

動詞の原形は、どういう場合に、どういうことを思っているときに使うのか?

現在完了はなぜ、have+過去分詞なのか?

関係代名詞は、なぜ疑問詞が接続詞の役割をするのか? 等です。

 

 

例えば、動詞の原形を、どういうことを思っているときに使うものなのか、

ということを知っていれば、命令文、to不定詞、助動詞の後ろの動詞の原形、原形不定詞、

要求命令系が本動詞であるときのthat節内の原形等、一気に納得でき、理解できるようになります。

英語での会話も、自分はこういうことを思っているので、この文法を使おうと、

使える英文法になると思います。

 

このあたりに慣れてきたら、文型の知識を身につけていきます。

まずは動詞の発見から、英語の語順は動詞で決まる、というところからです。

やはり文構造を知り、修飾関係が分かってこそ、ちゃんとした和訳ができ、

自信を持って長文の本文も読めるようになってくるものです。

 

 

英語の長文の指導は、目的の設定から、長文の手順、本文の読みかた、

問題の読みかたなど、大学入試にも耐えられる正攻法ですすめます。

 

 

★数学

学習に対する自信の源は数学です。

国語ができるからといって、誰も「すごいな~」「かしこいな~」とは言いません。

自分でも数学ができてこそ「おっ自分ってスゴイ!」と

思えるのではないでしょうか。自己肯定感が持てるようになる科目と言えます。

 

学習に対する意識のバロメーターの科目でもあります。

問題を見る前から、「こんなん無理」「分からへん」と言う。初めからあきらめてやろうとしない。

「どうやってやるの」と、指示を待つ。適当に足したり、引いたり計算する。

宿題は、簡単に、考えずにできる問題だけする。

学習に対してネガティブな印象を持っていれば、こういう形で現れます。

 

しかし、「将来、自分はどういう人でありたいか」という設定が、

考えられるようになってくると、徐々に変わってきます。

 

その時に、数学が得意になってくれば、顔が変わります。

姿勢が変わります。することが変わります。考えていることが変わります。

 

こういうキッカケをつくれる科目です。

 

 

また、「このために、コレをする」というのが明快なので、

物事の因果関係というものがハッキリ認識できるようになります。

特に直に影響があるのが、現代文、つまり国語ですね。

他者との人間関係の構築なんかにも効果的なような気がします。

 

と、まあ、こういうことを考えている者が授業をしているワケです。

 

 

 

さて、具体的には、小学生と同じく、まずは、やはり計算力です。

出来る限り暗算を駆使してやっていきます。

計算法則の応用や、計算の工夫をし、自分はこういうときに間違いやすい、

と認識し、自分はこうやればできる、という方法論を確立するようにしていきましょう。

 

中学の計算になると、一つを計算し、それを保持したまま次の計算をする、

という頭の働きが必要となります。

これは、いわば、脳が二つになった感覚というんでしょうか。かなり頭が鍛えられます。

たすきがけでの因数分解、二次方程式の平方完成、三平方の定理を使っての辺の長さ、

こういたものを暗算でできるようにしていきます。これは、高校で威力を発揮します。

 

 

高校数学は式の変形を自由にできる力が必要です。数字ではなく文字を使っての変形になるので、

やり方がしっかり身についていないと、苦労することになります。

その基礎となるのは、やはり中学の数学の計算です。

積分の計算は、真っ当にすると、ホントに中学での力がモロに出てしまいます。

 

 

今、現に、あるものを測定する。変化のあるものの変化をとらえる。これが数学です。

定理、公式など、覚えるべきものは、たくさんありますが、最も大事なのは定義です。

定義をしっかり理解した上で、手間を省くための定理、公式という位置づけで学習していきます。

 

どの科目でもそうですが、問題の文を読み、その抽象的な内容を、自分が分かるように、

具体的なもので表し、理解すること。簡単に言うと、自分で自分に分からせることが

できるようになる、ですね。

この考え方ができるようになると、数学は最高に楽しいモノになります。

何度も言いますが、ポイントは”工夫とイメージ化”です。

 

y=ax+bの式を見て、具体的なグラフをイメージすること。

そこから、式のこの部分が変化したら、グラフはここが変化するんだな、と知り、

従って、式のこの部分はこういうことを表しており、

一目でグラフの状態を知ることができるんやな。という感じで理解していきましょう。